2月10日に日比谷公会堂にて「第8回日本の福祉現場力を高める研究大会」が開催されます。介護福祉現場においては小規模法人が多いという実情もあり、人材育成にかける時間もゆとりもなく、意欲を持って働き続けるためのキャリアアップの仕組みや研修体系にはまだ多くの課題があることも事実です。若手人材が日々の業務に追われるまま、燃え尽きてしまったり、専門職としてのスキルを身につける前に早期に離職してしまうことを避けるためには、日々の業務の中で感じ、迷い悩んだことをもとに、考え評価して知識や技術として落とし込み、積み上げていくことが必要です。その日々の積み上げにより、自信と誇りが生まれ、真の専門職としての力を身につけていくことにつながります。その力を現場力として、この大会では発表の場を提供し、必要な調査・研究を行うために毎年、日比谷公会堂で開催されています。
今回は「介護がデザインする未来の社会」というテーマでの開催になります。年を重ねても、障害があっても自分らしく生きる、一人ひとりの人生が豊かになるためのサポートするのが介護職です。思いに耳を傾け、様々な人財や資源を活用し一人ひとりの生活を一緒にデザインする。13名の先駆者と3組の学生が登壇し、パネルディスカッションやプレゼンテーションを通じて、視野を広げて介護が担う未来を考えていきます。
私自身も「人生を豊かにする包括的なケアのあり方とは」というテーマで一つのパネルディスカッションのコーディネーターとして登壇します。現在、2025年に向けて、それぞれの地域のニーズに応じた地域包括ケアシステムの構築が叫ばれていますが、その実現のためには様々な資源とのつながりが欠かせません。今回のパネラーでもある介護・医療・看護分野でのそれぞれの視点から、連携していく上で必要なことやこれからの介護職に求められるもの、地域社会での役割や接点の持ち方など、広く包括的な視点からこれからの介護を担う若手人材の方とともに皆様と考える場にできたらと思っています(^-^)