6月28日に開催した「未来をつくるkaigoカフェ」は「介護職の報酬」をテーマにそれぞれ背景の異なる3人のゲストからお話を伺い、対話で共有しました。
ゲストのお話から、何のために働き、給料をもらうのか?という原点の問いについて、改めて考えさせられました。 ただ高い給料をもらっているからといって必ずしも幸せであるとは限りません。同じ職場の仲間や入居者の幸せの先にあって、初めて意味のあるもの。安心して働ける環境があって人材が定着すれば、利用者の方も安心しその評判が地域にも口コミで広がり、利用率も上がる、それが給与にも反映し、よい循環ができる、これが報酬アップの基本なのかもしれません。 また事業経営者のような視点をもって、どんな人材に高い報酬を払いたいと思うのか?をしっかり見極めた上で、他の人にはできない自分なりの強みを磨いていくこと、経営者も利益をどのように分配するか?きちんと評価の仕組みをつくった上で報酬アップの見える化をしていくことでモチベーションを上げることができるのかもしれません。
介護報酬の範囲内だけの限界、という点については、いかに事業所、個人単位で保険外のところから利益を出していけるか?既存の成功例なども参考にしながら、実践に移していく必要があると感じました。働き方改革が唄われる中、自分なりの価値をつくるための時間を捻出し、努力を重ねていくことも大切なことだと思います。 介護職の報酬を上げることは無理、と諦めてしまいがちな中で、広い視野でヒントを頂き、引き出しをたくさん増やして頂いたように思います。
今回のようなど真ん中なテーマで果たして前向きな話し合いができるのか?と不安な点もありましたが、そんな不安をよそに、みなさんが前向きな話し合いをされているのを拝見し、改めて各テーブルをお任せできるファシリテーターの方のおかげだと思いました。今回は満を持して、このテーマで開催できたことに感謝しますし、大切な気づきを活かして、私自身も新たなアクションに向かっていきたいと思います。
協力頂きました、株式会社LIFULLさま、ご一緒頂いた皆さま、貴重な共有の時間をありがとうございました。
ゲスト
結城康博さん 淑徳大学 総合福祉学部 社会福祉学科 教授
太原有理さん 株式会社ケアリッツ&パートナーズ 取締役
八木大輔さん 社会福祉法人 しんまち元気村 経営企画室長
協力 株式会社 LIFULL