昨日の未来をつくるkaigoカフェは「シェアする文化を広げるには?」というテーマで、ゲストの佐別当隆志さんから、シェアリングエコノミーについてや、先日クラウドファウンディングに成功した代々木上原のシェア保育園をつくるきっかけや今後について、堀田聰子さんからはシェア文化と地域共生社会の実現についてお話頂き、対話で共有しました。
シェアリングエコノミーとは「個人が保有し余っている、使われていない資源の貸出を仲介するサービス」として今世界でも注目されています。
佐別当さんは家族フロアとシェアハウス・ゲストハウスのフロア、共有のリビング・キッチンのフロアが1つになった一軒家Miraieにてリビングではアーティストを招いて様々なワークショップを開催したり、ホームスクーリングという教育を実践されていたり、パブリックとプライベートの融合に積極的に取り組まれています。モノや場所、移動、リソースのシェアについても様々な実例をご紹介頂きました。
堀田さんからは、日本全体の時代背景や課題を解説して頂くとともに、お互いが持ち寄り助け合う地域づくりの視点、縦割りではなく、あらゆる資源を制度や仕組みの壁を越えてつながっていく必要性を地域共生社会とからめてお話頂き、よりわかりやすくつながりました。
全体を通して、シェアリングエコノミーは、個人と個人がつながることの価値、そしてSNSを介して新たな信頼関係をつくっていくサービスなのだということがわかりましたし、未来は自分達の発想の転換と行動力次第でいくらでも切り開いていける、という気持ちが後押しされるわくわくする時間でした。介護医療の分野でもまだまだ埋もれている資源がたくさんあると思いますし、私自身もまずは身近にシェアできることを広げていくことから実践していきたいと思います。
ゲスト
佐別当 隆志さん 一般社団法人 シェアリングエコノミー協会 事務局長
堀田 聰子さん 慶応義塾大学大学院健康マネジメント研究科 教授